2018.04.14
【広島の珈琲豆屋大和 飲みやすいコーヒー】渋みがあると飲みにくい
飲みやすいコーヒーの反対は飲みにくいコーヒー。
ではなぜ飲みにくいのでしょうか?
渋みなどの、口内に残る違和感やザラザラ感を感じるからではないでしょうか。
後味が悪いならまだしも、飲んでいる最中に嫌な味だとどうしようもないですが。
不快な味
自然界に存在する苦み物質の種類は数百で、甘味、うまみの数十倍にのぼります。一方、酸味と塩味の受容体はイオンチャネルだと考えられており、その候補が見つかっています。また塩分が濃くなると塩味だけでなく苦味、酸味細胞も活性化されて「不快な味と」して伝えるようです。
辛味や渋みは基本味とは異なり味蕾以外の場所で感知される化学感覚です。例えば唐辛子やわさびの辛味成分が手につくとヒリヒリした暑さやすっとする冷たさを感じますが、この皮膚でも感じる熱冷感が「辛味」の正体です唐辛子とわさびの辛味成分はそれぞれ43度以上17度以下で活性化される温、冷覚受容体を刺激します。
また渋みは口腔内のタンパク質特にプロリンリッチタンパク質( PRP) が変質するときに生じる触感や痛覚によるものです。渋柿を食べたことがある人なら分かると思いますが口の粘膜がぎゅっと収縮(=収斂)する感覚と他の感覚が遮断された違和感を生じさせます。
(コーヒーの科学 旦部幸博著より)
イオンチャネルとは
おんどじゅようき【温度受容器 thermoreceptor】とは
まとめ
熱々のコーヒーは味がわかりにくいと思うのですが、冷めたときの後味の良い悪いが飲みやすさに関わってくるのでしょうか。
焙煎以前の生豆の状態でも劣化していたら飲みにくくなりますし、焙煎が不適切でも渋みが出やすくなります。