【広島の珈琲豆屋大和 飲みやすいコーヒーとは?】感想としての「飲みやすい」
「飲みやすいコーヒーないですか?」
なかなか悩ましい質問でして、後味のすっきり感があるコーヒーを求められているのか、個性の少ないコーヒーを求めれているのか?
それとも普段、飲みにくいコーヒーをよく口にしておられるのか?
飲みやすいコーヒーとは?
基本的に劣化していないコーヒーなら飲みやすいのは思うのですが・・・。
飲みやすいコーヒー
当方のコーヒーでおすすめするなら、定番の「大和ブレンド」。
しかしお客様のご意向を少し探らなければなりません。すっきり感を求めているのか、できるだけ濁りの少ないクリーンなコーヒーがお好きなのか、酸味は嫌いではないか、など。
すっきり感なら中煎りぐらいのコーヒーがいいかもしれませんし、いまでしたらパカマラのコーヒーなど。
クリーンなコーヒーがいいならパナマなどがいいかな、と。
酸味とか苦手でバランスがよくて飲みやすいの意味ならグァテマラがいいかも。
など、お客様の思っている飲みやすいでおすすめするコーヒーも変わってしまいます。
飲みにくいコーヒー
劣化したコーヒーは飲みにくいことは確かですが、個性的なコーヒーは避けたほうがいいかもと思ってしまいます。
エチオピア ナチュラルやインドネシア マンデリンなどちょっと独特の個性的な風味をもっています。
基本的に個性のあるコーヒーはよいコーヒーであって、少し残念な気持ちになります。
ワインやシャンパンの感想で「飲みやすい」は避けたほうがいい
ワインを飲んで、誉め言葉として「飲みやすいね!」というのはアルコール自体が弱い人ならともかく、ワインが好きな方はこの表現を避けたほうがよいそうです。
「飲みやすい」はいけないわけではないのですが、ワインを「きっと飲みにくいものだろう」と想像して、「飲みにくいと思ったけど、そうでもなくて、意外と飲めた」というような感想と思われてしまいます。マイナスの先入観から始まって、それがゼロになっただけ、あまり誉めたことになっていないのです。
似た表現で「クセがない」もよく聞くおかしな誉め言葉です。「クセ」とは「個性」のことで、良いワインに「個性」がないというのもおかしな話です。コーヒーに対しては「クセ」とは「エグサ」のことを指していることが多いのかもしれません。
シャンパンも複雑な味わいがあるほうが良しとされているので、「飲みやすい」は避けたほうがよさそうです。
「飲みやすい」が悪い表現でもないとは思います
私もPOPなどに「飲みやすいコーヒー」などと普通に書きます。
日本酒の感想なら工程表現ととらえられることが多いかもしれません。
強い酒をカクテルで飲みやすくしますし、その感想に対して「飲みやすい」はいいと思います。
コーヒーの感想としての「飲みやすい」は?
個人的にはそうおっしゃっていただいてしまうと、普段、飲みにくいコーヒーを飲んでらっしゃるのかなー、と勘ぐってしまいます。
自分で焙煎して自分で抽出しての提供だと、余計複雑な心境ではあります。