2017.12.18
【広島の珈琲豆屋大和 食料自給率の話の続き】コーヒーは輸入に頼っています
先日、日本の食料自給率は38%と低い水準という記事でした。
お米を食べないといけませんね。
ちなみにコーヒーはどうなんでしょうか?
コーヒーは輸入品
あたりまえですが、輸入に頼っています。
コーヒーベルトといわれるコーヒーの生産地域は赤道周囲の北緯25度、南緯25度の間といわれています。
日本では沖縄と小笠原諸島がぎりぎりかかるかどうかのところで、生産はされているようですがごくごくわずかです。
また雨季と乾季、寒暖差なども関係し、日本は輸入に頼るほかないようです。
2016年は生豆換算で48.1トンの輸入量とのことです。(全日本コーヒー協会資料より)
コーヒーは不自然な農作物
そもそもコーヒーはお茶と酒とは多少異なった点があります。
私たちはコーヒーを飲むためには、中南米やアフリカなど遠いどこかの国がコーヒーを生産するようになっており(自然にそうなったわけではない)、さらにそのコーヒー豆を無事に私たちの元に送り届ける一連の産業構造(輸出業者、仲買人、船舶会社、倉庫会社、輸入会社、焙煎会社、小売店、喫茶店など)がまともに機能していることが前提となります。コーヒーを飲むという行為は、茶や酒を飲むのとはかなり程度の異なった極めて不自然な人工的、文明的な行為といえます。
自給コーヒーは代用コーヒー
自給できるコーヒー?には代用コーヒーがあります。
かつては戦時中に競って開発が行われました。
麦芽、大麦、ライ麦、サトウキビ、いちじく、イナゴ豆、南京豆、大豆、どんぐり。
たんぽぽコーヒーはいまでも有名です。
コーヒーが飲みたくても飲めない時代があったのです。
本物のコーヒーが飲めるというのは幸せなことなのかもしれません。