珈琲豆屋大和

2017.10.19

【広島の珈琲豆屋大和 コーヒーと貧血】コーヒーを飲むと貧血になる?

コーヒーは交感神経活動と活性化するため、コーヒー摂取は血圧を上昇させます。
しかし、コーヒーを飲むと貧血になる、という話もたまに聞きます。
 高血圧と貧血もまた、違う話ですがどうなのでしょうか?

コーヒーと鉄欠乏性貧血

若い女性の4人に1人にあると言われている鉄欠乏性貧血。その予防と改善には鉄分を多く含んだ食事を積極的に摂ることが大切です。 
しかし、食べ物の組み合わせによっては鉄分の吸収が阻害され、せっかく摂った栄養が無駄になってしまう場合もあります。
コーヒーに含まれるタンニンは、鉄と結合する性質があり、水に溶けにくくなるため、鉄分の吸収率が下がるようです。 
また、カフェインには鉄分や亜鉛などミネラルの吸収を阻害する性質があるそうです。

鉄分の吸収を阻害する成分とそれを含む食べ物

○フィチン酸
フィチン酸は鉄分をはじめ、カルシウムなどのミネラル類と強く結びつき、水に溶けない不溶性の成分へと変化することにより腸からの吸収を妨げる働きがあります。
フィチン酸は、豆腐や米ぬかをはじめ、とくに玄米などの穀類の外皮にも多く含まれているため、健康や美容の維持などを目的に玄米を主食として日ごろから皮ごと食べている方の場合は注意が必要です。
○シュウ酸
シュウ酸はアクの成分であり、代表的な食べ物にはほうれん草やたけのこなどがあります。また、さつまいもやキャベツなどにも含まれているシュウ酸は鉄やカルシウムの吸収を妨げる働きがあります。
○タンニン
コーヒーや紅茶、緑茶、赤ワインなどに含まれている渋みの成分タンニンは、鉄と結合する性質があり、水に溶けにくくなるため、吸収率が下がります。
○食物繊維
しいたけやえのきだけなどのきのこ類や、わかめなどの海藻類、さつまいもやごぼうなどの野菜類などに多く含まれる食物繊維は、デトックス効果が高い栄養素として知られていますが、必要以上に多く摂りすぎると鉄などの必要な栄養素までを排出してしまう可能性があります。
しかし、日本人の食生活では食物繊維が含まれている食べ物をとる習慣があまりなく、厚生労働省が推奨する目標摂取量には到達していない方が多いので、サプリメントなどから大量に摂取する方以外は、それほど気にする必要はないといえるでしょう。

今回紹介した栄養素は、一般的に鉄の吸収を悪くすると言われていますが、大切なのはこれらの栄養素を極端に減らすのではなく、食べ合わせを意識することや食べ物をバランスよく食べることです。鉄分を多く含む食品を意識してとりながら、栄養バランスのよい食生活を心がけたほうがよいでしょう。

定食

コーヒーは貧血の特効薬になる?

逆にこんな説もあります。

2007年米国の食品医薬品局(FDA)はコーヒーの香りに含まれるヒドロキシメチルフルフラール(HMF)を主成分とした「5-HMF」という医薬品を「鎌状赤血球貧血」という病気の治療薬として承認した。鎌状赤血球貧血とは、赤血球が鎌状に変形して酸素を運べなくなる病気である。患者は黒人が多く、米国国内の患者数は約8万人。アフリカ大陸では黒人の12人に1人がこの病気にかかっていると言われている。  
驚くべきことにHMFを投与すると、鎌状をしていた赤血球が瞬く間に正常な円盤状によみがえる。酸素を運ぶ能力も回復し、貧血状態は嘘のように改善する。副作用は今のところ何も起こっていない。 
さてこの特効薬は、一般的な鉄欠乏による貧血にも効くだろうか?試験管で行った基礎実験では、正常なヘモグロビンでも、 HMFがあると酸素と結びつく能力が向上することが分かっている。あくまで仮定の話ではあるが、鉄欠乏性貧血の傾向があるときに、HMFを含む食品を摂ると改善される可能性があるとは言える。 
「毎日コーヒーを飲みなさい(岡希太郎著)より」

まとめ

コーヒーと貧血の因果関係は体質にもよるので一概にはいえないかもしれません。

バランスのよい食事と適度な運動がなにより良いでしょう。

あまり関係ないかもしれませんが献血によく行ったら貧血慣れするかもしれません。


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