2017.04.10
農薬と有機栽培について
有機栽培と農薬について
「安心」と「安全」は別物ということ
まず、有機栽培や無農薬たいする消費者のイメージについて
多くの方が回答するのが、
- 安全そう、身体に良さそう
- 環境にやさしそう
- 美味しそう
などです。
そして有機の定義なのですが、化学肥料を使用しない、農薬を使用しない、生態系の保全に努める。
等なのですが、「身体に安全な食物」と明記されていません。
有機にもいい点と悪い点があります。
良い点
- 生態系を壊しにくい可能性が高い
- 農薬を散布する人の健康を害しにくい
悪い点
- カビ毒などのリスクが高まる可能性がある
- 虫などにさらされるため、食物がストレスでアレルゲン物質を作る可能性がある
- 有機肥料は無機肥料より、より多くの肥料が必要。そのため運送コストがかかり結局より多くの燃料が必要となる。
- 生産性が低いためより多くの農地が必要。
科学肥料は石油から作られます。しかし食物に足りない栄養素を効果的に与えることにより、健康で強い食物が育ちます。
農薬の危険性がある基準値は必ずしも整合性があるわけではなく、適切に使用すれば問題ないばかりではなく、食物の健康を保つことにつながります。
とはいえ有機栽培で作物を育てるということは、それだけ慎重に手間をかけ、愛情を注ぐわけであって、良い作物ができる可能性が高いことは確かだと思います。