珈琲豆屋大和

2017.08.24

カフェインの安全性について

コーヒーにおけるカフェインの安全性について

最近、エナジードリンクなどのカフェイン過剰摂取で亡くなられることがあります。
コーヒーをあまり飲みすぎると危険なんじゃないだろうか?と心配になってきます。
実際、危険性はどうなんでしょうか?。

カフェインの作用

カフェインがコーヒーを代表する生理活性成分の一つであることはよく知られています。
カフェインは中枢神経を興奮させ、これが眠気覚ましや疲労感の軽減、計算や記憶の作業向上などにつながる。
さらにこの中枢神経の興奮によって交感神経系が興奮して、交感神経終末からのノンアドレナリンの放出が上がり、
血圧の上昇や代謝促進など全身性にも興奮した状態になる。

カフェインは医薬品(日本薬局方記載)

規制区分などで「劇薬」としているが「高濃度高用量を含む医薬品」としての話で食品としては適用外です。
カフェインそのものを後から添加するならまだしも普通のコーヒーのカフェインはそこまで気にしなくていいと思われます。

コーヒー一杯のカフェインの量

一杯あたり30~150mgといわれている。
「日本食品標準成分表」によれば、コーヒーの粉10gで150ml抽出で0.06g(60mg)
コーヒーの粉10gは少ないような気もしますが多く使っても150mgを超えることは少ないでしょう。
ちなみに焙煎によるカフェインの減少はわずかで、浅煎りでも深煎りでもそのまで違いはないそうです。(古いコーヒーの本では深煎りはカフェインが少なくなると書いていました)

カフェインの致死量

いきなり怖い話ですがカフェインの半数致死量 (LD50) は一般に約200mg/kgと言われています。
体重60kgとしたら12g。5~10gのカフェインを短時間で摂取すると危ないと思われます。

コーヒーが一日何杯までが安全か?の目安

普通に健康な人(普段コーヒーやお茶を飲んでも特に具合の悪くならない人)は1日3杯以内のコーヒー摂取は健康上問題がないと考えられる。
といっても4杯以上飲めば健康上危険かといえばそういうわけではないでしょう。
短時間のうちに5~6杯を摂取した場合、一過性に嘔吐や頭痛、不安などのカフェインによる急性中毒が現れる場合がある。
また、疾患ではないが、一日4杯以上のコーヒーを慢性的に摂取している人の一部では、コーヒーの摂取をやめたときに頭痛(カフェイン禁断頭痛)などの禁断症状を訴える場合がある。
この症状は再度カフェインを摂取するか、数日程度カフェインの摂取をやめれば治まるものであり、特に心配することはない。
短時間のうちでなければ50杯飲んでも問題ない、といえば問題ないです。

まとめ

嗜好品ではありますので無理なく楽しめる範囲で飲むのが良いと思われます。
 


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